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京都府
安井金比羅宮の起源は、平安時代に遡ります。この地にはかつて、藤原頼長という平安貴族が住んでいました。頼長はその才知と美貌で知られる一方、多くの敵を作り、波乱万丈の人生を送りました。彼の死後、その怨念とも呼べる強い思いがこの地に刻まれたといわれています。やがて、悪縁を断ち切る神「金毘羅大権現」が祀られ、寺院として人々の祈りを受け止める存在へと変わっていったのです。 時代を経て、神仏分離令によって神社として再構築され、現代では縁切り・縁結びの神として広く知られるようになりました。しかし、訪れた人々の間では、安井金比羅宮に漂う独特の雰囲気が語り継がれています。
ある人は長年苦しめられた関係が突然終わりを迎え、ある人は思いも寄らぬ良縁に恵まれたといいます。しかし、その背後には「代償」のようなものが付きまとうと囁かれることも。縁を切るという行為は、自分の中にある何かをも切り離す覚悟を伴うのかもしれません。